患者接遇を意識した看護師のアセスメント

看護師が患者に対して実施するアセスメントで大切になるのが、患者との信頼関係です。

患者と信頼関係を築くには、接遇を意識することが重要です。

患者接遇で意識したい一つの点が、身だしなみです。心理学的な視点で見たとき、人の行動が他の人に及ぼす影響の度合いは、見た目などの視覚的な情報が圧倒的に多いという結果が得られています。見た目で看護師の資質を見ていると考えると、身だしなみは非常に重要と言えるでしょう。看護や感染予防の観点からも、看護師は清潔感がある髪型やナチュラルメイクにしたり、爪をしばし過ぎないなど、身だしなみに注意すると、アセスメントをスムーズに行うことができるかもしれません。

あなたは、どうですか?今一度、看護師としてアセスメントを意識した身だしなみであるかチェックしてみましょう。

また看護師がアセスメントで重視したいのが、言葉遣いや態度です。
尊敬語と謙譲語を取り違えて使うことが多いと、高齢者や言葉遣いを大切にしている患者からの信頼を失ってしまうかもしれません。言葉遣いは、ともに働く看護師や他の医療スタッフとの連携に影響を与えることもあるので、気を付けたい分野です。看護師の態度も、適切なアセスメントができるかどうかを左右します。患者は、話しやすいと感じる看護師には、体調の変化や不安に思っていることなどを気兼ねなく語ることができます。話しやすさを感じる看護師はたいてい、話を聞く姿勢を大切にし、会話できる雰囲気づくりに努めています。忙しさを表に出さないようにし、笑顔で接するようにすると、アセスメントのしやすさにつながります。